
クレジットカード現金化業者には、残念ながら悪徳業者も混じっています。
闇金まがいの商売をしている業者もあり、実際に被害者も出ています。
では悪徳業者の手口にはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、悪徳業者の詐欺の手口と騙されないための対処方法をご紹介します。
もくじ
詐欺の手口と被害内容
クレジットカード現金化業者によくある詐欺の手口には、以下のようなものがあります。
お金が振り込まれない

申込みをしたのにお金が振り込まれないというケースです。
このタイプの詐欺は、支払を後にした場合や分割払いの業者に多いです。
業者によっては、当日入金より1週間後の送金などにした方が手数料が安くなることがありますが、後日の入金を選ぶと、いつまで立っても支払されず、業者とも連絡が取れなくなります。
他にも、「当日振込」などとうたっている業者で、支払を1回目と2回目に分け1回目は当日に支払をしますが、2回目は支払を行わないことがあります。
キャンセル料を要求される

申し込んだ後、
- 「思っていた金額と違った」
- 「相手の業者が怪しい」
- 「やっぱりやめておこう」
と思うことがあるでしょう。
このようなとき、キャンセルの連絡を入れると、業者から「手数料が発生するのでキャンセル料を支払ってください」などと言われ、高額なキャンセルの手数料を取る手口があります。
こういった場合は、一刻も早くクレジット会社に連絡することをおすすめします。
換金率が思っていたのと違う

換金率98%などの文言に惹かれ申込んだのに、思っていた換金率と入金額が大きく違うといったよくある事例です。
申込んだ後に手数料や消費税など引かれてしまい、実際に振り込まれたのは60%程度と相場より低くなってしまい、キャンセルもできず借金が増えてしまうという悪循環に。
こういった高換金率を謳っている業者には十分に注意する必要があります。口コミなど利用者の体験から実際の換金率などを調べることが大事です。
お金を貸し付けられる

自分ではお金を借りていないのに、無理矢理お金を貸し付けられてしまうケースがあります。
これは、クレジットカード現金化業者から闇金などに口座情報が漏れてしまったことから起こります。
身に覚えのない貸し付けの被害に遭ったら、絶対に支払をしてはいけません。
支払をすると、次々に利息を請求されて、深みにはまってしまう恐れがあります。
警察や弁護士などに相談して対応してもらいましょう。
買取屋とつながっている

現金化業者の中には、買取屋とグルになって利用者を騙すケースがあります。
高級ブランド品などを買わせて、それを買取屋で売らせて大きく手数料を引いたお金を渡すといった手口になります。
身に覚えのない請求が来る

これは、個人情報を漏えいされる問題です。
現金化を申し込むときには、住所や氏名等の個人情報を告げることになります。
すると、その情報を悪用されたり、違法業者に売られたりするのです。
また、聞いたことのない金融業者からDMや架空の請求書が送られてくることもあります。
もし、身に覚えのない請求書が来た場合、カード会社に即連絡を入れて止めてもらうようにしましょう。不正利用から60日以内であれば支払する必要はありません。
闇金を紹介され騙される
クレジットカード現金化業者に申込みをしたとき、
「このクレジットカードは、この店舗では利用できませんが、他の業者なら利用できると思います」
などと言って、他の業者、つまり闇金を紹介されてしまいます。
紹介された闇金で、高額な紹介手数料を取られてしまったという被害事例もあります。
こういった場合は、まずは他の業者などでそのクレジットカードを使えないかどうかを確かめてみると良いでしょう。
これらの事例は国民生活センターに寄せられたものになります。
詐欺の手口も年々と巧妙化していますので、利用の際には十分注意が必要です。
実際の被害件数【国民センターに寄せられた相談件数】
国民生活センターによると、クレジットカード現金化に関する相談件数は、2016年で115件。
相談件数は年々減少しているものの、悪質な業者などによる被害はまだあるのが現状です。
年度 |
2014 |
2015 |
2016 |
2017 |
相談件数 |
221 |
115 |
115 |
87 |
※国民生活センターに寄せられた相談件数を基に表を作成。
※2018年8月31日現在
悪徳業者の特徴

それでは、悪徳業者に騙されないためには、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?
以下では、悪徳業者によくある特徴をご説明します。
分割振り込みする
業者の中には「当日入金」を売りにしているところが多いです。
しかし、実際には1回目と2回目に分けて、2回目の振込を1週間や2週間後などにしている分割払いの業者があります。
こういった分割払いの業者は、2回目の送金をせずに逃げてしまう恐れがあります。
いきなりクレジットカード番号を聞く
悪徳業者は、申込者に対しいきなりクレジットカード番号を聞いてくることがあります。
これは、個人のクレジットカード番号を盗むための手口です。
実際にはカード番号を聞く必要はないのに、いきなりこのようなことを聞いてくるのは明らかに怪しいですから利用しないようにしましょう。
公式サイトの作りが雑、スマホサイトしかない
現金化業者の多くは、スマホ向けのサイトだけではなくパソコンのサイトも運営しています。
ところが、悪徳業者は何か問題が発生したらすぐに逃げてしまおうと考えています。
当然ウェブサイトにお金をかけません。
サイトがあっても非常に雑な造りになっていたりします。
運営者情報が不明
悪徳業者は、運営者が不明だったり住所を最後まで記載せず番地を抜かしていることなどが多いです。
ウェブサイトを確認しても、運営者の正確な住所がわからない業者は怪しいと考えましょう。
以上悪質業者の特徴を紹介しましたが、少しでもおかしい、怪しいと思ったらその業者は利用しないようにしましょう。
詐欺に遭わないための対策方法

以下では、詐欺に遭わないための対策方法をご紹介していきます。
後払い、分割払いにしない
後払いや分割払いにすると現金が支払われないおそれが高まります。
また、手数料が安いからといって後払いにする方法もおすすめではありません。
分割払いになる業者も怪しいので利用しない方が身のためです。
個人情報は最後まで伏せる
いきなりクレジットカード番号を聞かれるなど、明らかに怪しい対応をされたら警戒すべきです。
重要な個人情報はなるべく隠し、告げる情報は必要最小限にとどめましょう。
連絡先や住所等を確認する
申込み前に、必ず業者の住所や連絡先を確認しましょう。
確認するポイントは、責任者が書かれている、住所がきっちり番地まで載っている、この2つは必ず確認しましょう。
電話番号などが載っていたら、一度つながるかどうかかけてみると良いでしょう。
口コミや評価を参考にする
一番頼りになるのはそれらを実際に利用した人の評価です。
ネット上には、多くの口コミや評価が載っているので、参考にしてみると良いでしょう。
多くの人が利用した実績のある業者であれば、詐欺である可能性は低くなります。
焦らない
どうしてもお金が必要で気持ちがあせってしまいますが、焦ると冷静な判断ができなくなり、詐欺に遭うおそれが高くなります。
何事もそうですが、急がず落ち着いて対処することが重要です。
この中で一番有効なのが口コミです。ただし悪質な業者はステマなど、利用者を装い良い口コミをしたりします。良い口コミばかりの業者は怪しいので警戒しましょう。
まとめ
今回は、悪徳クレジットカード現金化業者によくあるの手口と特徴、さらに詐欺に遭わないための対策方法について紹介しました。
詐欺の手口は非常に悪質で多彩です。
この記事を参考にして、痛い目に遭わないよう安全にクレジットカード現金化を利用したいですね。